Exploratory Newsletter Vol. 109
データインフォームドな文化、デミング哲学、など
こんにちは！
Exploratoryの西田です。
ご無沙汰しております。すっかりこちらのニュースレターの更新が止まっておりました。大変失礼いたしました！
今週末よりExploratoryのデータサイエンス・ブートキャンプやユーザー会のために、また日本に来ております。この時期の日本は新緑がきれいで大好きな季節です。ちょっと足を伸ばせば、都会の街でも公園や庭園などに新緑がまばゆいばかりです。
ところで、今週2つの大きなイベントがありますので、こちらで共有させて下さい。
まずは、水曜日、6月19日の夕方18:30よりデータリテラシー・セミナーを東京丸の内で開催します。多くのビジネスや組織がデータドリブンな文化を作ろうとして苦労されている話をよく耳にする中で、どうすれば「データを使ってビジネスを改善させていく文化」を作っていくことができるのか。実はその答えは今から30年前にエドワード・デミング氏によって提唱された「深遠なる知識」というデミング哲学の中にあります。
簡単に言えば「深遠なる知識」とは、数値に踊らされるのではなく、それを作り出すシステムと人に注意を向けることで、ビジネスを継続的に改善していくことができる、そのためにデータを使うというものですが、その仕組みとさらにその裏にある考え方をみなさまと共有したいと思っております。
生涯をかけて日米の多くの企業を支援する中、彼が93歳で亡くなる直前に彼の集大成としてまとめられたデミング哲学、これは30年経った今、多くの企業がデータの活用に苦労しているこの時代にこそ必要とされるものだと強く思っています。ぜひこちらのページより詳細をご確認下さい。
さらに、金曜日、6月21日の夕方17:30よりExploratoryユーザー会を東京新宿で開催します。今回も様々な業界、業種でご活躍されるExploratoryユーザーの方たち、そして学生の方たちにも発表して頂く予定となっております。
Exploratoryユーザーの方だけでなく、データやExploratoryに興味のある方はぜひお気軽にご参加下さい！
おすすめのデータ、意思決定関連記事
改善のための知識をデータから得るために必要なデータインフォームド文化
先週、データドリブンになろうとする組織がうまくいかないのは、データドリブンになろうとするから、という話をこちらのブログ記事でしました。
この記事の中ではさらに、データが中心で人間を不幸にするデータドリブンな文化と、人間中心でデータを道具としてデータインフォームドな文化の違いの話をし、真に目指すべきはデータインフォームドな文化であるという話をしています。
今週水曜日のセミナーではさらに一歩踏み込み、データインフォームドな文化を作るための考え方と仕組みの話もする予定です。
自由記述のアンケートデータがあったときに実施すべき4つの分析手法
アンケートに自由記述の回答があった場合、そうしたテキストデータを一つ一つ読む以外にどのように分析を進めればよいのかわからず、データから知見を得ることができずに終わってしまうことが多いとよく耳にします。
そこでこちらのブログ記事で、アンケートの自由記述データより有用な知見を得るために実施すべき4つの分析手法を簡単に紹介しました。手持ちのアンケートデータを活用されたい方という方は、ぜひご一読ください。
今週のデータ
こちらのニュースレターは更新が止まっておりましたが、「今週のデータ」シリーズは毎週どんどんと新しいコンテンツを発表しております。
その中から1つ人気のあったコンテンツを紹介します！
#25 - いまや上位1％でも負け組となってしまう超格差社会アメリカ
よく「上位1％が世界の資産の多くを独占している！」みたいな話を聞きますが、実は最近のアメリカでは上位1％に入っていても、上位0.1％に入っていない場合は、彼らの資産はあまり増えていません。
ある意味、それだけ格差が極端に拡大しているということなのですが、そのあたりの詳細をデータを使って探っていました。ぜひご覧ください！
データリテラシー・セミナー : デミング哲学 - 「深遠なる知識」
データドリブンになろうとして始めた多くのプロジェクトが失敗に終わるのは、データドリブンという考え方そのものに問題があるからです。データを使ってビジネスを改善させていく組織に共通しているのはデータインフォームドな文化を持っているということです。
そこで、今回のセミナーではデータインフォームドな組織を作るための基本である「深遠なる知識」というデミング哲学について話をします。
この考え方を吸収できれば、データを見る目的、データの見方、仮説の立て方、データを使った改善の仕組みなどを整理することができ、データを使ってビジネスを改善していく組織へと変革していくことができるようになります。
ぜひ、ご参加を検討下さい！
開催概要
日付：2024年6月19日（水）
時間：18:30 - 20:00 - セミナー、20:00 - 懇親会
場所：AP東京丸の内（東京都千代田区丸の内１丁目１−３ 日本生命丸の内ガーデンタワー 3F）
講師：西田勘一郎
参加費：セミナー（無料）、懇親会（2,000円）
Exploratoryユーザー会 #32
今週の金曜日、6月21日に「Exploratory ユーザー会 #32」を開催します。
今回も様々な業界、業種でご活躍されるExploratoryユーザーの方たち、そして学生の方たちにも発表して頂く予定となっております。
Exploratoryユーザーの方はもちろん、データやExploratoryに興味のある方はぜひお気軽に遊びに来て下さい！
ところで、登壇者によっては録画の公開がNGの場合もありますので、可能な限り会場へのご参加を検討ください。
席数が限られておりますので、お申し込みを締め切る場合がございますため、お早めのお申し込みをご検討下さい。
開催概要
日付 : 2024年6月21日 (金)
時間：17:30 - 20:00（17:15開場）、20:00 - 懇親会
会場：株式会社GxP様（東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル48F）
参加費：ユーザー会（無料）、懇親会（2,000円）
データサイエンス・ブートキャンプ・トレーニング #35
おかげさまでいつもご好評いただいおりますデータサイエンス・ブートキャンプですが、現在9月版への参加申し込みを開始しております。
ビジネスのデータ分析だけでなく、日常生活やキャリア構築にも役立つデータリテラシー、そして「よりよい意思決定」をしていくために必要になるデータをもとにした「科学的思考」もいっしょに身につけていただけるトレーニングとなっています。
データサイエンス、統計の手法、データ分析を1から体系的に学ぶことで、ビジネスの現場で使える実践的なスキルを身につけたいという方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください！
日時：2024年9月10日(火), 11日(水), 12日(木)
場所：東京八重洲（対面形式）
今回のニュースレターは以上となります。
それでは、素晴らしい残りの週末をお送りください！
西田, Exploratory/CEO
KanAugust